少年と生きてる。

脱皮するシンママ親子

パワースポット【上原ひろみ】

昨年の暮れ、と書くと随分前のようだけど、つい3週間前に上原ひろみ氏のコンサートへ行ってきた。

オーチャードホールは音響もよく広くて立派な箱なのだけど、感染対策がゆえ、座席は一つ置きに用意されていた。両隣に誰もおらずそれがまた贅沢で。

 

一生懸命聴いた。一音も逃すまいと一生懸命聴いた。

雫のように落ちていく音の動き、輝き、駆け上がっていくスケール。美しくて熱くてキラキラしていて。

今この瞬間にこの空間に入れることが幸せで、なんども終わらないでほしいと祈った。

 

彼女の話す言葉も今の私には温かすぎて。

音も想いも会場にいるすべての人にしっとりと寄り添っていた。会場が飲み込まれていくのが目に見えるようで、最後は私も周りの人と一緒に初めてスタンディングオベーションをしてみた。

全ての神経を使って聴いていたので終わったとしばらく放心。

楽しかったな。とんでもなく。

 

いつだったか私の師匠が、屋久杉とか太陽のように触れると幸せになる、元気がでる音楽家になりたいんだよね~と言っていたのだけども、まさに。世界遺産

パワーをもらった。いやされた。色んなことを忘れていた、ということを思い出して、周りの人に感謝したくなったし、自分を取り戻した気がするし、いつも前を向こうと思った。

 

帰りは混雑した年末の渋谷を早歩きで通り抜け、最寄り駅で豚骨ラーメンを食べて帰った。あぁ、わたし今とてつもなく興奮してる。エネルギーが漲ってる。

楽しかったな。とてつもなく。